folklore / internet / recording

Satoshi Hama


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about:


表現の場所に寄せて、現在、インターネットが初めて可能にした領域や方法は多々あると言えるが、人はどのように関わっていけるか。主に音楽創作のそれに注目したとき「クリエイティブコモンズ」という新たな著作権制度の下に、自らが持つ固有性やまた個性を、サウンドファイルの交換使用によって、他者に開いて共有し、また他者から与えられる現状がある。

知らなかったものを知る機会が、マウスの操作を通して、モニタ上に、永遠に延びゆくゲームのように、今あるけれども、過去、人が身体や地理的な制約状況の中で閉じた活動範囲や人間関係にうんざりしながらも耐えてつつましくも紡いだ、他所者に共有不可能な、物語や伝統があったことには違いないし、創作が生まれる現場としてはそちらの方が正しいのではないかと私は疑った。

"folklore / internet / recording" は、サウンドファイルの共有が現在最も盛んに為されているインターネット上のコミュニティ 'freesound project' の内の、地域性を重視した野外の音環境を収めた録音を包括するカテゴリ 'geotag' に随時アップロードされ、アーカイブされている全てのサウンドファイルを素材として、それを演奏的にリミックスすることを可能にしたソフトウェアを、鑑賞者に体験可能なかたちで展示した作品である。

地図上をクリックすれば世界中各地を飛び回り、そこで録音された音がきこえる。街に響く鐘の音、意味不明な異国の会話、ファンや車のエンジン音…レコーディングされて残された或る断片は、私たち遠くの他者にとって一般性や普遍性を帯びながらも、名前と緯度経度の情報を伴った単なるデータとして、しかし固有の何かを僅かに響かせる。

今も見ず知らずの人々によって増大し続けるサウンドファイルアーカイブ、それに依存して成長し続けるこのソフトウェアが、また誰かの手と耳で記録された二度とは無い瞬間の数々に紡がれている、そのような一つの物語であることを想像できれば、インターネットという特殊な時間構造を持ったある一つの地方でこれから生まれる表現の可能性を、無碍に断らなくてもいいだろう。そのことを証明したい。


consists of the original software and input/output devices - turntable, mouse, display, beamer - for it .

the software uses all sound-files of " freesound project / geotag" being updated and increased day-by-day by online-someone I don't know all over the world.

dragging and pointing on the map displayed, and turning and scratching the record on a turntable ,the sound is mixed and play.

motives are a lot of influences for making, discovering, owning or listening music by the today internet and computer technology ,and thinking about where 'folklore' is going to be with the community of people record sounds in their own places ,and show them online.


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